無痛分娩について
当院は自然分娩が基本方針ですが、痛みへの不安が特に強い方のために無痛分娩を導入することにしました。
当面の間は、経産婦さん対象で、日にちを決めた計画無痛分娩とさせていただきます。
無痛分娩のメリットは?
出産時の痛みを和らげられる
陣痛や出産時の強い痛みを感じにくくなることで、出産に対するストレスや恐怖を軽減することができます。
出産後に腟や外陰部などの縫合が必要となった場合も、麻酔が効いているので強い痛みを感じることはありません。
体力が回復しやすい
無痛分娩では、出産後のママの体力回復がしやすい場合があります。
自然分娩の場合、十数時間以上も陣痛が続いて体力を消耗しすぎてしまい、産後に思うように体が動かせなくなることがありますが、無痛分娩なら痛みが少ない分、自然分娩に比べ体力をあまり消耗せず、出産後の疲労感が軽減され、体力の回復が早まります。
リラックスして出産に臨める
痛みに対する恐怖感が薄れるので、穏やかな気持ちで出産に臨めるのも、無痛分娩のメリットの一つです。
無痛分娩のデメリットは?
分娩時間が長くなる
無痛分娩では、分娩時間が長引いてしまう可能性があります。
麻酔によって陣痛が弱くなると、赤ちゃんをうまく外に押し出せず、分娩がなかなか進まなくなることがあります。その場合は、吸引分娩(赤ちゃんの頭に吸引カップをつけて引っ張る)を行うなどの措置が必要となることがあります。
麻酔の効き方に個人差がある
麻酔の効果には個人差があり、体質的に麻酔が入っていても部分的に効かなかったり、効きが弱かったりすることがあります。
麻酔による副作用がある
麻酔によって副作用が出ることがあります。
自然分娩よりも費用が高い
無痛分娩は自然分娩に比べて高額になります。
無痛分娩には麻酔で使用する針や薬などの特殊な設備が必要なので、費用が高くなるのです。
当院では通常の分娩費用とは別に、無痛分娩の費用として14万円がかかります ※硬膜外麻酔を開始した時点で無痛分娩の費用が発生します。
無痛分娩を受けられない方
下記に該当される方は無痛分娩を受けていただけません。
- 肥満の方
非妊時BMI27以上、妊娠中BMI30以上
※非妊時BMI30以上の方は自然分娩でも当院では受け入れ出来ません。
BMIの計算式は、体重/(身長m×身長m)です。
例:155cm(1.55m)で体重60㎏の方は60/(1.55×1.55)=24.97となります。 - 日本語が通じない方(※通訳など第3者を介しても不可)
- 血小板数10万/μL未満、抗凝固剤使用の方
- 皮膚の感染症、背骨の変形
- その他、何らかの理由で医師が無痛分娩が困難と認める方
- 無痛分娩の説明会を参加できない方
無痛分娩の申込み
初診問診票で無痛分娩希望にチェックをされた方にご案内用紙をお渡しします。
案内用紙を読んでいただき、まずは無痛分娩説明会にご参加していただきます。
※月1回土曜日に開催(定員あり)
ご参加いただく無痛分娩説明会で同意申込書をお渡ししますので、無痛分娩を申込みされる方は妊娠12週以降に受付に申込書を提出してください。尚、申込書をご提出いただきましても無痛分娩の確定となるわけではござまいせん。無痛分娩の予約確定の有無は、後日メールにてお知らせいたします。ご予約は定員に達しましたら締め切りとなりますがキャンセル待ちをしていただくことができます。
尚、お電話での無痛分娩予約は行っておりません。
入院日について
妊娠38週~39週にあたる月曜日に入院していただきます。